友人に、プライムで配信中の「ワンダー 君は太陽の子」という映画が非常によかったと勧められた。
私はプライム会員ではなかったが、レビューを見て気になり、とりあえずお試し入会し鑑賞。
これが実によかった😭😭
号泣で目が腫れてしまうくらい。
主役の12才の男の子は、「ルーム」という映画で8才にして才能溢れた演技を見せていたジェイコブ君という子役で、「ワンダー」でも難しい役を見事に演じていた✨
そしてそして、脇役の子たちもみんな凄く演技が上手で、自然体で表情が素晴らしかった✨
今の俳優さんってレベル高いよなー🥰
それぞれの視点から主人公について語る場面が、いちいち涙腺を崩壊させる🥺
偏見とかマイノリティがテーマで、こういう映画はいくらでも作ってほしいと思ったけど、一つ気になったのは、テーマの割にキャスティングが美しい人だらけということ…😕
母親はジュリアロバーツだし(大好きな女優さんだけどね)。
主人公は遺伝子の問題で生まれつき外貌に障害(と表現していいのか…?)を抱えていて、12才まで小学校に通っていない😢
外出するときは宇宙飛行士のヘルメットを被って顔を隠している。
そうでないと、知らない人がその子の顔を見たとたんすごく驚いたり、ひどい時は暴言をぶつけることもあるから😣
俳優がみんな美しいから雰囲気が明るいし、終始心地よく観れるおかげで、
あぁ、感動〜✨
ハッピーエンド✨
って気持ちになってんじゃないか??と、ちょっと心配。。
この映画で思い出したのは、職場の弁護士が関わっていたハンセン病訴訟だ。
ウイルスに冒されて外貌が変わってしまう苦しみの上に、感染を防ぐ目的で国が隔離政策をとり、劣悪な施設環境に閉じ込められ、断種措置を受け、治療方法が見つかった後も長く隔離が続けられるという人権侵害😔
しかも、患者本人だけでなく、家族も村八分など、迫害を受けたため、罹患した自分の親や兄弟を恨み、人から隠し、絶縁しなければならないという二次的苦しみを生んだ💧
このハンセン病のストーリーは、ワンダーみたいな明るく美しい映画にはならないだろう…😢あまりに悲し過ぎる。
ハンセンに罹患したお父さんを思春期の時期、ただ憎むばかりで、病状を労わることができず、そんな自分を何十年と責め続けている娘さんの話を聞いて、胸が張り裂ける思いがした。
これが現実の日本の社会。つい最近の。国の隔離政策が行われれば、私だって患者を怖れただろう。罹患者の家族と気にせず仲良く遊べたか?と考えると、自信ない😰
もし親友の家族が患者だったら…?
親友をそんな理由で遠ざけたら、ずっと忘れられないだろう😣
自分の事を好きにはなれないだろうな…
もうひとつ、プライムで観てよかった映画、「私はダニエル・グレイブ」
これも胸をえぐる映画だ😢
このテーマに関しては、私も職場で貧困問題を長く勉強しているから、他人事と思えない。
仕事の中でダニエルのような状況に陥った人にこれまで沢山会って来たし、今の日本社会、私自身病気でもしたらこういう運命を辿りかねないんじゃ…と、40代になると閉塞感を感じるこのごろで、すごーく身につまされる😞
この映画の好きなところは、貧しくとも似た境遇の者どうし、老若男女、隣人に優しい声をかけたり、手を差し伸べて励ます場面が映画を通していくつも出てくるところ😌
ダニエルの隣に住む、ギャングっぽい若者は、ダニエルに「困ったら言ってくれ。力になる。」と声をかけるし、ダニエルも失業手当受給中という余裕の無い身の上ながら、福祉事務所で困っていたシングルマザーに力を貸してずっと励まし続ける。
福祉事務所の職員の中にも、問題解決にならない受給条件を淡々と指示するだけのビジネスライクな人もいれば、制度の形骸化を承知していて、「職探しを続けて。でないと手当が止められる。」とダニエルの身を案じる心優しい人もいる。
苦しい、苦しいばかりのストーリーでなく、人の温もりを感じて、ほんのり癒される。
ダニエルの誇りを失わない生き方もいい。
でも、、最期悲しいんだなぁ😭
小中学校の道徳の授業って、正答が分かり切っているような架空の人間関係のトラブルを題材にするのではなく、こういった現実に起きたこと、社会の中でどんな人でもやりかねない差別の実態を小さい時から子どもに話して聞かせる必要があるんじゃないか☹️
ところで、ワンダーやダニエルグレイブのような子どもが登場する映画を観ると、私は改まった気持ちで自分の息子たちの存在に感謝する🥺
そして自然と子ども達に優しい気持ちになる。愛おしくなるというか…😌
子どもの行動や発言が新鮮に感じられる🥰
自分に響く育児書を読んだり、講演を聞いた時も同じ気持ちになるのだけど。
映画で時々こんな風に意識を見直す事が出来て、私が子ども達に笑顔で接したり、優しい気持ちになれるんなら、月500円なんて激安だー!と思い、プライム会員を継続することにした😁