おしゃべり好きワーママの話のタネ

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宗教二世の友達

統一協会が社会問題化して、宗教二世の被害を訴える当事者の声もいろんなメディアで目にする毎日。

 

そこで思い出したのは、宗教二世だった隣に住む同級生のこと。

 

宗教団体の名称はよく覚えていない。

そもそも、教祖が自宅からバスで10分くらいの地区にある古いアパートに入っているその宗教の事務所みたいなところにいて、いつでも会えるって感じだったから、私はそんな大きな宗教じゃないんだなと思っていた。

 

母親がずいぶん熱心だったそうで、その同級生も生まれながらに信者にさせられていた。

 

ただ、宗教といってもキリスト教や仏教のように精神的苦悩を和らげたり、道徳的なことを学ぶというものでなく、西洋医学を否定して自然治癒力を重んじる系の信仰だった。

そのせいかな、その友達自身は親も含めて子どもの私から見ても嫌悪感が湧くようなあからさまなレイシスト思考で、権威に弱く、人の悪口を平気で言うし、偏見が強いし、生活も夜更かし型でだらしなく、親子そろってキレ易く、少しも見習いたくなる要素が無いという信仰心の厚さとのギャップが酷いキャラだった☠️

おかげで、彼女のハマってる宗教に私は1ミリも関心を寄せずに済んだ。

 

まず、彼女の信者としての特徴で際立っていたのは、薬を一切使わない、病院に行かないという行動。

親に完全に禁じられていた。

当時、転んで擦りむいたら傷口をオキシドールで消毒して「赤チン」🩸というナゾの真っ赤な液体を塗るのが主流だった(笑)

赤チンをつけていれば絆創膏を貼らなくてよい、キズは風に当てたほうが治りが早いと言う大人もいた。

家庭や小学校の各クラスの救急箱にも、オキシドール、赤チン、脱脂綿は必ず常備されていたものだ。

その友達はオキシドールや赤チン、絆創膏も使ったことは無かった。

町内のドッジボールの練習で擦りむいた彼女に、当番だった私の母が「バイ菌が入らないようにオキシドールで消毒しよう」と言ったが、断固拒絶したそうだ。うちの母もひつこくて、心配して赤チンだけでも、、と何度も言うと、友達は涙目になり「お母さんに怒られる!」と拒んだそうで、母はとても驚いていた🫢

 

他にも、腹痛の時は正露丸、熱が出たらバファリンが定番だったが、彼女には厳禁🙅‍♀️

 

歯医者に行った事すらない👨‍⚕️

 

まだ学校でインフルエンザやBCG、日本脳炎などのワクチンを集団接種していた時代で、頻繁に学校で注射されていたものだが💉、この友達はワクチンも生まれて1度も受けていなかった。

 

医療を受けない代わりにどうやって病気を治すかと言うと、彼女は毎週末、教祖のところに行ってお金を払って教祖からパワーをもらうのだ📿

私もこの儀式に1度だけついて行かされた事がある。

治療があまりに長く、私は退屈過ぎて二度とついて行かないと思った🥱

何をやっていたかと言えば、友達は、上座に座っていかにもな袈裟のような衣装を着た教祖というデカい体格のおばさんの前に、正座したり寝かされたりし、そのおばさんは仰々しく彼女の全身に順番に手をかざしていた🙌

 

ハンドパワー送ってるんだな… という感じ。

 

友達は不規則な生活のせいで小4からニキビが酷く、肝臓もあまり良くないのか顔色が黄色がかってた。

それを、そのおばさん教祖がハンドパワーで治療してくれると信じていた🔮

中学生になると、常に首からお守りのようなものを下げるようになった。今思えばあのお守りにいくら払ったのか…🫢

 

本来、病院に絶対かからない主義なら病気になっちゃ不味いのだから規則正しい生活とか食事とか予防いるのだけど、その子の親にはそういう意識はかなり低かったようで、小学校の低学年なのに夜11時過ぎまで起きていたり、深夜にスーパーの惣菜を食べたり、土日の昼食もインスタントものか外食という生活スタイル。

家庭料理も味が濃くて、たまに自宅に遊びに行って一口もらったことがあったが、友達は「おいしい!」と言っているのだけど、私は何をもらっても味が濃すぎて、特に醤油の塩辛さが強く一度も口に合った事が無かった。

 

その結果、私は小中学と忌引きで休む以外は風邪もほとんどひかず登校していて当たり前に感じていたけど、彼女はよく体調悪くして休む子だった。

顔色は良くないし、子どもなのに「胃が痛い」をよく言っていた。

私は胃の痛みがどんなかも想像できないほど子どもらしい健康体だったから、その子の「胃が痛い」はデマカセを言っているのだろうと本気で思っていた。

 

おまけに歯磨きもまともにしなかったそうで、ついに奥歯が虫歯で真っ黒になってしまっていた🦷

私自身、歯質が強くなくてよく歯医者の世話になっていたが、虫歯が絵に描いたように真っ黒になるのだと、彼女の虫歯を見て初めて知った😲

普通は小さな虫歯の段階で歯医者に行って治療するので、真っ黒な歯は見た事がなかったのだ。

 

この彼女も典型的宗教二世だったなと久しぶりに記憶に甦ってきた。

彼女は、こんなに分かりやすく若さに似合わぬ不健康さだったというのに、普段から西洋の医療に頼っている私より自分の身体は免疫機能が本当の力を発揮しているとか、私はニキビができた事がなくピカピカの肌だったのだが、「表はキレイだけど、身体の中が化学物質で汚染されてるんだ。」とか言われ、マウント取ってきたこともあった。

もっと健康的な子から言われたなら私の反応も違ったかも知れないが、とかく不健康のサンプルみたいな彼女と比べると、とてもそうは思えなくて、私はいつも「ふーん」と軽く聞き流した🙉

 

もう20年以上会っていないけど、統一協会のニュースを見て彼女はどう感じているだろう。