交通事故でケガをした方が弁護士に相談に来ることは昔からコンスタントにあるが⚖
10年くらい前から自動車保険に弁護士特約というのができ、
以前は本人で保険会社と交渉していて示談ができなかったり、賠償を途中で拒否されて納得いかなかったりして相談に来るという流れだったのが、
最近は弁護料の負担がないなら最初から弁護士に頼んだ方が楽だから、と事故直後に相談に来る人も増えてきた。
事務所的には仕事が増えて正直ありがたかったりもするし、早めから通院状況を聞いて弁護士がアドバイスできるのは最終的な示談でも被害者に有利に働くだろうから、いい特約だろうと思う🖋
弁護士の中には交通事故専門を看板にしている人もいるので、交通事故だけで食べて行けているってことだ🤔
特に多いのはやはり追突事故🚗💨
これも軽いものから、後ろのトランク部分ぐしゃりと潰れた大事故まで🙀
追突での受傷のほとんどは頚椎捻挫🏥
これは、停車中、後ろから不意に衝突を受けると、頭だけガクンと後ろに倒れてしまい(むち打ちと言われるもの)、その時に頚を痛めるから。
私は幸い、追突事故に遭ったことはないが、遊んでいてむち打ちを起こしたことって結構あった🤕
20代の頃は、スキーで人とぶつかったり、海でゴムボートに乗って船で勢いよく引っ張ってもらってたらパーン🌊と投げ出されたこともあった🤣
今は絶対にしないが、酔ってカラオケ🎤行って調子にのってヘッドバンキング(ごめんなさいベタにはしゃいで😓)したら翌日首の痛みが酷かったなんてこともあった。
当時は、頚椎もその周りの靭帯や頚椎と頚椎の間の椎間板もみずみずしくてすぐに痛みが回復できていたようで、後遺症も無く回復していたけど😅
今の職業に就いて、実は頚椎捻挫、侮れないケガだと知り青くなった😱
脊椎動物はみんな、「背骨」でご存じの通り、首から尾骨まで脊椎が一本道で連なっている🐕
この連なりのおかげで前後にも左右にも身体を曲げることができる構造だ🦴
その1つ1つの椎骨の間には椎間板という軟骨の組織が必ず挟まれている(第1頚椎と第2頚椎の間を除いて)。
前へ屈んだり、後ろに反ったり、左右に捻ったりという動作のたび、人が寝てても起きても、背骨たちは絶えず動くから、この役割に耐えられるよう、硬い骨同士が直接当たらないためのクッションの役目が椎間板だ。
この椎骨が椎間板を挟んで上下で積み重なっている部分を椎体と呼び、椎体の更に背中側には横突起と椎弓と棘突起と呼ばれる突起が飛び出していて、その真ん中は孔が空いている。
この孔の中を脳🧠から伸びた脊髄という中枢神経が腰辺りまで通っている。
脊髄は背骨に守られているのだ。
その脊髄からは、たくさんの神経が全ての臓器💓や手足目耳など👂👅器官へと伸び、脳からの指令を伝えたり、器官の受ける刺激を脳へと伝えている🗣
これら脊髄から伸びる神経たちは、首から腰まで連なった頚椎と頚椎の間の各隙間を通過する。
こういう構造なので、背骨と全身の神経とは深い関係があり、頚椎捻挫とか腰椎捻挫は首が痛い、腰が痛いを引き起こすだけに留まらないことがあるのだ🧐
普段、意識して身体や首を前後左右に曲げ伸ばししても神経を痛めることはないけれど、不意に後ろから車で追突されたり、少し前にあったアメフトで背後から反則タックル🏉のような事をされると、
無防備な頭や身体はガクンと後ろに倒れ、これが脊椎には大きな負担を与える😵
衝撃が強い時は脱臼や骨折を起こす😣
その時に、脊髄や神経に骨が当たって傷つけたり切断することになったら・・・😱それは恐怖だ。
追突された場合、体重の1割と言われる重い頭は頚椎だけで支えられているので、頭が無防備にガクンと後ろに倒れると、一瞬のこととは言っても頚椎にかかる負荷はかなり大きく、神経が引き延ばされて傷つくということはありうるらしい。
だから、追突で車の損傷はさほど大きくなくても、被害者の年齢によっては、事故以来、手の痺れが続いているとか、頭痛が続いているとか、症状が重くて長く通院しなくてはならない人はいる🏥
追突で停車中の車体が5mくらい前に押し出されたほど大きな衝撃を受けた被害者の方は、頭や首の痛みだけでなく、めまいやドライアイ👁、耳鳴、難聴などの症状が重く残ったケースがあった😞こういう重い症状は、バレーリュー症候群という病名もついており、鞭打ちを起こした時に交感神経や副交感神経が刺激を受けて発症するのではないかと考えられているらしい。
しかし、多くのケガ人を日々見ているお医者さんにとって、追突事故後にこのように様々症状を訴えて通院する人を「精神的なものだ」と見てしまいがちのようで👨⚕️(実際、被害者感情は治癒に影響するものらしく)、
追突された人は何の落ち度も無いだけに、お医者さんからそういう対応を受けると、心折れそうになるみたい😢
車両の損傷具合が軽いと保険会社も早めに示談したがる。
それでも、追突事故とその後の不定愁訴は関係があるのは間違いないようで、患者数も多いからこそ、日本でむち打ち症をテーマに医師のシンポジウムが過去に行われたこともあるし、世界で色々な医学博士が発生機序を研究した論文もある🔬
脳神経外科医や神経科医、耳鼻科医などが各専門分野から発症原因を探る研究報告がされた資料も読んだことがある📖
むち打ちの際の脳振盪を重視する説、
脳振盪・頚部の靭帯や筋肉断裂による出血・浮腫から生ずる神経根炎などとする説、
交感神経への刺激説、
過伸展によって頚椎の各関節が瞬間的に後方に亜脱臼を起こし、頚椎周囲の軟部組織を損傷するとする説など、、
諸説論じられているのは、沢山の症例かあるからこそだ。
だから事務所に相談に来られる人たちが症状を偽っているとは全然思わない😿
背骨はこんなにも重要なものなのだ🤔
年を取るごとに骨も椎間板も潤いを失っていき、首を捻る動作一つで受ける負担も、若い頃とは違うそうだ👵🏻
椎間板が劣化すると、姿勢に癖のある人は一箇所に負荷がかかり、椎間板の中の髄核が飛び出してきて頚髄に当たるようになる。
又は、頚椎の形がだんだん変化してとげとげしくなっていき、そのトゲが頚髄やそこから伸びた神経に触れるようにもなる。
更に、背骨の前後にある靭帯が年とともに肥厚してきて、脊髄の通り道を狭めるために、神経症状が現れる脊髄管狭窄症という病もある。
どれも、首が痛いとか、手が痺れる🤚、という神経由来の症状が現れて、日常生活に支障を来たす怖いことになる😵
実際、左官職人だったのに事故から利き手が痺れて作業能力が落ちたという人もいた。
仕事で詳しく知るようになり、私は日ごろの生活で背骨を守るよう心掛け始めた。
職場でノートパソコンを使用しているのだが💻、ノートだと画面がどうしても目線より下にあるので、頭を20度くらい前に傾けた状態で長時間作業してしまいがち👩🏻💻
これは頚椎にすごく負担をかけるらしい☠️
そこで、5年ほど前から私はノートパソコンを底上げする台を購入し、なるべく画面が目の高さに来るよう合わせている📐
同じ時期から、頚椎の周りの筋肉を鍛える体操も日課にしてきた🏋🏻♀️
これは頚椎を痛めた知人から教えてもらったのだが、頭を手で押して抵抗を加えた状態で頭を押し返すというもので、前後左右、右回り、左回り各10秒を1日最低1セットやっている。
この体操は、頚椎ヘルニアとか神経根症を発症してしまったら頚椎に負担をかけるため出来なくなる🙅♀️
発症する前にコツコツとやっていれば80才になった時にきっと違いが現れると思う📆