コロンバイン高校の銃乱射事件にからめたドキュメンタリー映画のボウリングフォーコロンバイン🎳を観て以来、マイケル・ムーア監督のファンだ。
テンポが良く、ユーモアと監督の正義感ある行動が見てて気持ちがいいと思った。
オスカー受賞の時にはハリウッドの俳優たちが喝采してる前でブッシュ批判😁
主張が一貫してるし、共感持てる。
献金をもらう代わりに良心を封印してる議員にとって、煙たい存在。でも監督は平気で突撃取材できる、そのハートの強さがまた痛快👍
その次のFahrenheit911も面白かった。洋書と和訳の本まで購入して読んだ。
英語学習を兼ねて監督のメルマガを登録していたら、15年くらい前、SICKOというドキュメンタリーを撮る準備段階で、アメリカの民間医療保険に関する体験談募集のお知らせが来たことがある。
その後SICKOが公開され、母が観たいと言うので、あの時のメルマガの話だと思いながら、一緒に観に行った。
このSICKO、今Amazonプライムで見放題に入ってるので久しぶりに観た。
上映は2007年だったらしい。
改めて見て、以前とはずいぶん違う感情が湧いた。
アメリカでは日本のような公的保険制度が無く、個人で保険を掛けるか勤務先の保険があれば加入できる。
アメリカの医療費は日本に比べて異常に高いので、保険無しで治療を受けると多額の借金を背負うことになりかねない。
盲腸の手術に数百万円だって💦
利潤追求の株式会社だから、支給を徹底的に抑えようとするのだが、それが非道過ぎた😱
ガンの疑いがあるのに検査や治療薬を保険会社が認めない。
保険会社が認めないと医者は医療を施せないので、そうこうしてるうちにガンが進行して手遅れとなり亡くなってしまう事がいくらでもあるそうだ😱😱
自分の指2本切断して病院に行ったら、2本の各治療費が120万円と600万円と言われ、払える120万の手術だけお願いした人。
乳児の娘が高熱を出したので救急車を呼んで病院へ運ばれたが、保険会社指定の病院に行ってくれと診療を断られ、病院を移動する間に娘の心肺が停止し亡くなってしまって悲しみに暮れる母親。
黒人の夫が腎臓ガンで、主治医が様々な新薬を提案しても、妻の勤務先の健保の会社が必要性がない、効果が低いなど様々な理由をつけて許可しない。ドナーがあれば成功例は多いとの意見を主治医が作成し、弟がドナーとして適合したのに、その手術すら却下して、結局夫は亡くなってしまったと悔しさを語る女性。
日本で、健康保険をちゃんと払っててこんな目に遭うことはない。
異常だ😦
元保険会社の従業員や調査員だった人も実態を暴露する。
いざ保険金支払いの段階になると、調査員が登場、過去5年の契約者のあらゆる通院を調べあげ、塗り薬で治るような疾病を見つけると、「告知義務違反」と言いがかりつけて支払い拒否。
保険に加入出来ない病歴リストは異常に長い。
40代では殆どの人が加入できないんじゃ?ってぐらい。これって払う気ないよね🤷🏻♀️
なぜ、人の命綱である商品を売る保険会社がここまで非道になれるのか。
日本もそうなりつつあるけど、アメリカの企業は株価が全て。
会社の業績が上がっていかないと株価は下がる。株価が下がれば投資家は遠のく。
だから、保険会社は保険料は取るが払いたくはないって思考回路になってしまう。人の命の重さなど考慮していられないらしい。
実際に苦しむのはお客様と接する末端の社員たちや、治療してあげたいのに満足にできない医療従事者だ。
株価が上がって大喜びの投資家と役員たちは痛くも痒くもない💢
そもそも医療は福祉だから、公的な運営で採算など関係なく行われなきゃならないのに、アメリカは何でも民営化。何でもビジネスにしてしまう社会。
ヒラリー・クリントンは、かつて夫が大統領だった時、国民皆保険制度の担当議員になり推進していたそうだ。しかし、アメリカでは大金を握る企業や業界が議員に行うロビー活動が激しい。
アメリカじゃロビー活動も投資なのだ。
そうしてヒラリーさん、保険業界から受け取る政治献金額はアメリカの議会議員の中で2位という巨額になったらしい。その後、国民皆保険の話は封印され、30年近く制度は出来ていないまま。
魂売ったんだね、、自分の財産のために。
救える命より、自分の財産か。議員報酬もらってるのに?
酷い😞議員は財産増やすためになるものじゃないでしょ。
こんな人だから、トランプに負けた。
そこもマイケル・ムーア監督はFahrenheit119(*911とは別作品)で批判している。
民主党議員の中にも、ヒラリーさんのように利権にあやかりたい人がいて、本当は民主党の候補者選びでサンダースさんが勝利していたのに、投票結果を捻じ曲げてヒラリーを候補者にした。
それに失望したサンダース支持の民主党員たちがヒラリーに投票するわけない。
最近、政治に関しての視点が昔よりも我が事、自分の子どもたちの将来に関わる事として捉えるように変わってきたから、ドキュメンタリーを見て深刻な気持ちになった。
去年から現在の新型感染症による混乱とか、その中での政府のあり得ない方針、、
感染者が増えることが分かっていたのにこの一年、変わり映えのしない対応を続け、医療が逼迫、病床数が足りなくなってきて、高熱が出ているのに、酸素濃度が低いのに入院できず手遅れになる人が出始めた。
この恐怖が、SICKOで語られる体験談と重なって、、アメリカの政治が他人ごとに思えない😰
実際、TPPに参加したらアメリカの大きな保険会社が日本の国民皆保険制度を崩壊に導くとか言われていた。あれは恐怖だった💦
トランプのおかげで、アメリカはTPPに参加しない!ってなったから良かったけど😓
アメリカ社会の闇をルポする日本人ジャーナリストの著書で、日米は首脳が会談するたび、アメリカの経済界からの要求リストを持ち帰らされ、日本国内でそれを実行してきたと書かれていたのを最近読んだ。
労働法とか派遣法の規制緩和、郵便事業の民営化、司法改革という名の規制緩和もアメリカ様の要求だったらしい。
遺伝子組換えの表示義務づけが緩くなったり、海外で健康被害が出て多額の賠償金を払うことになった除草剤が、日本だと基準をクリアできてしまい、テレビCMまでして売り出し、一般家庭で広く使われるのを容認されていたりてのも、そういうことらしい。
これって…国民のために法律作ったり制度変えてんじゃなく、アメリカのトップ企業のビジネスチャンスのため、それら企業の大株主様のため、日本にそれまであった制度やら常識が歪められて来てるってことだ😰
日銀や私たちの年金を運用する独立行政法人がアメリカのメガファンドの勧める投資商品を買う事で、手数料が毎年何十億円とファンドに払われているとか。
この仕組みって覆すことできるのかな…
人の命より利潤の企業から狙われてる日本。
もーなんだか怖くてしょうがない😵💫