おしゃべり好きワーママの話のタネ

おしゃべり好きな私の脳内に溢れている話題を好きに綴っています

スーパーおばあちゃん👵🏻

私の母方の祖母、無添加食品にハマったり、先祖信仰にハマったりな人で、話題に事欠かない人生だけど、そのスーパーおばあちゃんエピソードをまた思い出した。

 

うちは共働きで、母は保育士をしており物心ついた時には祖母がほとんど私のうちに住んで家事の全てと私の保育園の送り迎えをしていた。

祖母は再婚で母を産んだので、母は祖母が40歳の時の子。

明治生まれの祖母なので、当時は超高齢出産だ。

エコーも無く自宅で産婆さんが取り上げる時代に、と考えるとやはりその辺から祖母の根性を窺える👀

母は日本が統治していた朝鮮で生まれ、生後2ヶ月目に終戦を迎えたので、祖母は乳飲児の母を抱えて命からがら引揚船⛴で日本に帰国。

ぎゅうぎゅうの船内、赤ちゃんの母が泣いてグズれば殺されるかも知れない、、😰とヒヤヒヤだったそうだが、母は船の揺れが心地よかったのか、ひたすらスヤスヤと寝ていたんだとか😪

 

祖母は母の2つ下の弟を産んですぐに離婚。女手一つで子ども2人を育てた。

終戦後、引き揚げで住む場所もなく、母たち家族はかなりの貧困を経験したそうだ。

しかし、祖母は料理、裁縫の腕が職人並みだったので、ついに大手企業の住み込み寮母職を得て、ここから家族の衣食住は安定した。

 

そんな祖母と保育園に通った私は、祖母から様々な知識を授かった。

「道を歩く時は左端を歩きなさい。そしたら車が勝手に避けて行ってくれる。」🚗

保育園近くの青山コーポの文字を見ながら、「あおやま、これは、せいざんとも読めるんだよ。」

当時、漢字がまだ記号にしか見えなかった私は、1つの漢字に音読みと訓読みがあるという概念をこの祖母の言葉で認識し、それから漢字を文字として見るようになった。

「11、12、13、、、」と数えていると、「じゅう」を省いて「いちいち、いちに、いちさん、、」と数えると早いよ。

沢山ある物を数える時は、2個ずつ「に、し、ろ、は、とう」と数えると早いよ。

更に「10ずつの固まりに分けて、10の固まりで数えたら早い。」

というテクニック。

小1の数字の勉強を実体験で身につけさせてくれた。

他にも、

「正座をあまりすると、膝小僧が出て足の格好が悪くなる。」、

「人間の目は下ばかり見ているので、意識して目玉を上に動かすと良い。」

「テニスは内臓が揺れるから、年をとって影響が出てくる」(ほんとかな😅)

などの祖母考察の健康情報も。

 

5才くらいだった私の記憶に今でも残っているという経験から、私は自分の育児でも、まだ◯才だからこんな話しても分からないだろう、、とは考えず、祖母のように、何でも話してみた方が子どもの知的好奇心を刺激する、と信じて幼い息子たちには色んな話をするよう務めた。

 

しかし、祖母のスーパー主婦ぶりは私には真似できない。

料理、裁縫が得意な祖母。

私のうちの布団は全て祖母のお手製だった。

健康リテラシーの高かった祖母は、市販の布団は全て化繊綿なのでふわふわしていて姿勢に良くない、など言って、天然綿を買って手製の布団を打っていた。

天然綿は弾力がすぐに失われるので、祖母は毎年、綿の打ち直しをした。

私はよく、部屋に広げた新しい布団用の布の上に天然綿を均等に広げるのを手伝ったものだ。

私の家族4人と祖母の5人分の敷布団を毎年こうやって打ち直していた。

綿を打ち直したばかりの布団は、厚くて気持ち良かったことを覚えている。

又、布団だけでなく、冬に自宅で着るはんてんも祖母が天然綿を入れて私たち家族の数だけ作ってくれた。

そして当然、枕も祖母手作りの蕎麦殻入り。

 

年中、壺に貯蔵された梅干し、ぬか漬け、白菜漬け、ラッキョウ漬けも祖母は欠かさなかった。

更に、おやつ用に手作りのお饅頭。

小豆や芋の餡子も手製。

小麦粉や米粉で生地を作り、何十個も蒸してくれた。

 

そして、家計簿。

昭和のあの頃、買い物は全て現金💴。

商店街なのでレシートが無い物も多かったけれど、消費税も無かったからたいていキリの良い価格で、祖母は毎日、買い物したアイテム名🍅と値段を大学ノート📓に書き出し、食費にいくら使ったか計算していて、この作業を私によく手伝わせた。

そして、「あんたも大人になったら、ちゃんとこうやって帳面に付けなさい。これはいいよ。物が値上がりしたかどうかすぐ分かる。」と毎回言うのだった。

 

脳科学者の澤口俊之さんの「学力と社会力を伸ばす脳教育」という本に、幼児期に祖母と過ごす事はIQ向上にプラスとの統計結果であった、と書かれている(かなりザックリ要約😅)。

ちなみにこの研究では、祖父と過ごした場合の影響は見られ無いという結果だったらしい🥲

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私のIQがいくらか計ったことも無いが、確かに、おばあちゃんと孫の間で親子間とは違ったコミュニケーションや人間関係が育つので、子どもの脳の発育にはプラスだと思う。

もし、私が祖母と過ごしていなかったら、今よりもっと私の視野は狭かった事だろうし、家庭料理に関心無かったかも知れない。

 

親は、子どもが人に迷惑かけないようにとか、友達と仲良く遊べているかとか、どんな事ができるようになったかとか、あの子はできるのにうちの子は…とか、そういう面を重視してしまいがちだけれど、おばあちゃんは、とにかく孫が可愛いだけ💕

孫の躾とか、能力を伸ばそうとか、そんな余計なこと考えず、ありのままの孫を受け入れ、自然な会話の中で生活の知恵、お伽話、道徳的な話などをするので、親から説教されるよりも子どもに抵抗なく話が響くんじゃないかと思う。

 

古い家督制度のような、本家で祖父母と同居、、なんて状況で嫁へのモラハラがあったりすると(あくまでイメージ😅および、一部夫の実家の話)、かえって子どもにマイナスな事もあるだろうけど、スープの冷めない距離とか、旦那さんが柔軟な夫婦なら奥さん側の母親がしばらく泊まりに来て孫を見てあげる(常にお任せはNG🙅‍♀️)、というのは、もちろん祖母が孫に愛情があることが前提だが、核家族よりすごくいい影響を及ぼすと思う。

 

天国にいるおばあちゃん👵🏻

もう亡くなって30年近いのに、あなたと過ごした記憶は鮮明ですよ。

あなたの写真は手放した事ありません。

そして、私はあなたのようなおばあちゃんになる事が夢☺️